宅建試験 権利関係法令レジュメ 体系番号5 その1


●債務不履行 (権P21)


【K156】債務不履行とは…

・契約締結後、債務者が、債務の本旨に従った(=約束どおりに)債務の履行をしないことをいう


【K157】債務不履行の「履行遅滞」とは、どのような場面をいうのか…

・履行期に履行が可能なのに、履行期を徒過した状態をいう


【K158】債務不履行の「履行不能」とは、どのような場面をいうのか…

・履行が不可能な状態をいう


【K159】債務不履行となるために、債務者の帰責性は必要とされるか…

・履行の遅滞または不能が、債務者の責に帰すべき事由によることが必要


【K160】債務者が同時履行の抗弁権を主張している場合でも履行遅滞となるか…

・債務者が同時履行の抗弁権を主張している場合(正当な理由がある場合)は、履行遅滞とはならない


【K161】債務者(相手方)の同時履行の抗弁権を喪失させるための、履行の提供は、継続してしなければならないか…

・履行期に、いったん自ら履行の提供をすれば、債務者(相手方)の同時履行の抗弁権は喪失する


●債務不履行による履行の強制 (権P21)

【K162】債務者が任意に債務の履行をしないときに、債権者は、履行を強制することはできるか…

・債務者が任意に債務の履行をしないときは、債権者は、その強制履行を裁判所に請求することができる


【K163】どのような種類の債務でも強制履行を請求できるか…

・絵を描く債務など、債務の性質がこれを許さないときは、請求できない


●債務不履行による損害賠償請求権 (権P21)

【K164】債務不履行によって生じた損害の賠償請求はできるか…

・債務不履行によって生じた損害の賠償請求ができる


【K165】損害賠償を請求できる損害の範囲は…

・原則として、債務の不履行によって「通常生ずべき損害」の請求が認められる


【K166】「特別の事情によって生じた損害」の請求が例外的に認められる場合とは…

・当事者がその事情を予見または予見することができたときは、特別の事情によって生じた損害の賠償請求ができる


【K167】損害賠償の方法は…

・別段の意思表示がないときは、金銭をもってその額を定める


【K168】過失相殺とは…

・債務の不履行に関して債権者に過失があったときは、裁判所は、これを考慮して、損害賠償の責任およびその額を定める(必要的)


【K169】損害賠償の請求は、強制履行の請求や解除権の行使と併せて行使できるか…

・強制履行の請求・解除権の行使をする場合でも、損害が発生していれば、別途(併せて)損害賠償の請求をすることができる


●債務不履行による解除権 (権P21)

【K170】履行遅滞の場合に解除するには催告が必要か…

・相当の期間を定めて催告をし、その期間内に履行がなければ、契約を解除することができる


【K171】催告における相当の期間とは…

・履行に必要なある程度の期間をいう


【K172】履行遅滞の場合に催告を不要とする特約は有効か…

・催告を不要とする特約も有効


【K173】催告と解除を一括した意思表示は有効か…

・催告と解除を一括した意思表示も有効
 ex.1週間以内に履行しろ、さもなければ解除する


【K174】催告において示した期間が不相当な場合は、改めて催告が必要となるか…

・催告において示した期間が不相当な場合であっても、その後相当な期間が経過すれば、解除権が発生する


【K175】履行不能の場合に解除するには催告が必要か…

・催告なしに、契約を解除することができる


●履行遅滞となる時期 ・・・債務者が遅滞の責任を負うべき時期 (権P21)

【K176】確定期限の定めのある場合の履行遅滞となる時期は…

・「期限の到来したとき」から履行遅滞となる


【K177】不確定期限の定めのある場合の履行遅滞となる時期は…

・「期限の到来を債務者が知ったとき」から履行遅滞となる


【K178】期限の定めのない場合の履行遅滞となる時期は…

・「債権者から履行の請求を受けたとき」から履行遅滞となる


●解除権 (権P22)

【K179】解除権とは…

・契約締結後、当事者の一方が契約関係を初めに遡って解消させることができる権利をいう


【K180】約定解除権とは…

・当事者の約定によって発生する解除権をいい、「合意解除」・「解約手附による解除」などがある


【K181】法定解除権とは…

・法律の規定によって発生する解除権をいい、「債務不履行による解除」・「売主の担保責任による解除」・「請負の担保責任による解除」・「委任契約の各当事者の解除」などがある


●解除権の行使 (権P22)

【K182】解除権の行使の方法は…

・解除権の行使は、相手方に対する一方的な意思表示によりなされる


【K183】「~の場合は、解除することができる」旨の定め(解除権の留保)により解除するためには、解除の意思表示は必要か…

・解除の意思表示が必要


【K184】「~の場合は、解除される」旨の定め(解除条件)により解除するためには、解除の意思表示は必要か…

・解除の意思表示は不要


【K185】解除の意思表示を撤回することはできるか…

・解除の意思表示を撤回することはできない


【K186】解除の意思表示に、条件・期限を附することはできるか…

・解除の意思表示に、条件・期限を附することできない


【K187】当事者の一方が2名以上の場合に解除権を行使するには…

・当事者の一方が2名以上の場合、解除権の行使は全員から、または全員に対してのみすることができる


【K188】解除権者が2名以上の場合に、1人について解除権が消滅すると…

・解除権者が2名以上の場合、1人について解除権が消滅すると(ex.解除権の放棄)全員について消滅する


●解除の効果 (権P22)

【K189】契約が解除されると…

・契約が解除されると、解除された契約によって生じた法律上の効果は、遡って消滅する


【K190】既に履行されている場合はどのように処理されるか…

・当事者は、原状回復義務を負う


【K191】原状回復義務は同時履行の関係となるか…

・同時履行の関係となる


【K192】解除前に物を使用したことの利益は…

・不動産の使用料など、解除前に物を使用したことの利益は、不当利得として返還義務がある


【K193】返還するものが金銭である場合は…

・返還するものが金銭である場合、受領したときからの利息を附さなければならない


【K194】解除権の行使をする場合、損害賠償の請求はできるか…

・解除権の行使をする場合、損害が発生していれば、併せて損害賠償の請求をすることもできる


●催告による解除権の消滅 (権P22)

【K195】相手方は、どのように催告できるか…

・解除権の行使につき、期間の定めのない場合、相手方は、相当の期間を定めて、その期間内に解除するか否かの確答を求めることができる


【K196】催告を受けた解除権者が期間内に確答を発しないときは、どのように処理されるか…

・期間内に解除の通知がなかった場合、解除権は消滅する


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