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2016年7月 7日 (木)

宅建試験対策、学習期間と比例しない合格率とやってはいけない「つまみ食い」の学習

多くの大手スクールでは、宅建試験対策講座の受験生を春生と夏生とに分類して、コース設定して講義を行なっています。

そして、一般の大手スクールでの講座では、春生の方が合格率が良くて、夏生の方がそれよりも劣るのが通常です。
物理的に夏生の場合は学習時間が少ないので、大手スクール側も、受験生側も当たり前のことように評価している場合が多いです。

僕自身、大手スクールの春前から始まる春生用の講座と8月に入ってから開講する夏生用の講座を受け持ってきましたが、僕が担当した講座に限っては、受講された生徒さんの合格率は変わりませんでした。

昨年は夏生のみの担当が無かったので一昨年のデータになりますが、どちらも60%の合格率でかわりがありませんでした。
もちろん、学習時間=回転数に比例して、夏生の得点は春生の得点より2点程度低くなっていますが、充分に合格圏内です。

一般的に夏生の合格率は春生よりも劣るのが通常なのに、僕の担当講座では、なぜそのような現象が起こらないのでしょうか。
理由は、春生であろうが、夏生であろうが、講義で取り扱う「知識量」を基本的に変えないからだと考えています。

合格に必要と考えられる知識については、必ず講義で取り扱うようにしているのが僕の講義のポリシーのひとつです。

お家に帰ってから過去問集を開いたとたんに、見た事も聞いた事もない知識が頻繁に登場するのは受験生にとって酷ですし、実際、テキストなどにまとめる作業も出来ないハズです。

もちろん、夏生の場合は限られた講義時間しかない訳ですから、ペースも速くなりますし、時間延長なども当たり前でやってきましたが、特別な方法でもないハズの僕の指導どおりの方法で学習された方は、皆合格されています。

残念ながら不合格となった20%の方は、自己管理できなかった方で、残りの20%は、いきなり4択で演習されたなどの指導どおりに学習をされなかった方だと分析しています。

本試験までの時間が限られているからといって、「つまみ食い」の学習をされても、運がよければ合格できる場合もありますが、実際のところは、知識量が足らずに「あと何点足らなかった」と後悔される場合が多いのではないかと思います。

「出るところだけ?学習」する「つまみ食い」の学習をされて、確実に合格できるのであればそれでも良いのでしょうが、「出るところだけ?学習」して合格できるのであれば、春生であっても「出るところだけ?学習」すれば良いことになってしまい、大手スクールの講座や市販本の構成自体が矛盾してしまいます。

これから学習を始める場合であっても、春生と同じ知識量を身に付けていかなければ、確実に合格できる可能性は低いです。

そんな事から、宅建梶原塾では、「出るところだけ?」の学習用の教材は作製しないことにしています。
どの時期から学習される場合でも同じ教材を使用し、全体を回転させる回数が変わるだけの構成をしています。

短い期間であっても、しっかり自己管理して間違いない方法で学習することができれば、確実に合格することは可能なのです。

» 宅建試験対策の学習法の完全合格マニュアルはこちら

投稿者: 梶原塾 田中優彦 Google  060716

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2016年7月 4日 (月)

宅建試験対策、間違いだらけの過去問演習の常識

僕は、宅建試験対策の過去問演習は「間違い探し」を行なうものだと考えています。
「正しいものを選べ」という出題ならば、誤っている箇所が4つの肢の記載の中に最低3箇所あることになります。
また、「誤っているものを選べ」という出題ならば、誤っている箇所が最低1か所あることになります。

この「間違い探し」を行なう手法ですが、
①問題文から必要なキーワードをピックアップして、何を問われているか?という視点で論点探しを行い、
②必要に応じて解法の手順に従って、そのキーワードの中から誤り(間違い)を見つけ出す作業を行なう方法です。

たとえば、ハートのカードの中に1枚または3枚のスペードのカードが混ざっているとします。
そして、そのカードの中から1枚または3枚のスペードのカードを探し出す工程をイメージしてみてください。
ハートのカードを一枚一枚確認するという考え方をするよりも、スペードのカードを瞬時に区別できるように訓練した方が効率的です。
一言で言えば、間違っているものを探し出す作業の方が効率が良いとの考えからです。

そして、③過去問を演習した際には必ずテキストに戻って、過去問で問われた点(=出題論点)については、「赤印」を付けて行く作業がおススメです。

この作業を繰り返す事により、知識を整理しながら身に付けていく事ができます。

テキストは読みっぱなしにして、過去問集だけを繰り返し行なう学習をされる方がおられますが、この手法では知識の整理をしていく事が難しくなります。

過去問の解答を暗記しているだけの丸暗記になってしまっている可能性がありますので、学習が進んで知識量が増えてくると、何の法律の知識だったのかすら整理できていない状態になってきます。

「テキストに書いてある事は理解できるのですが、いざ過去問を解こうとすると全く解けない」旨の悩みを持っている方は、体系的にまとめてあるテキストを購入して、①~③を実践してみられると効果が期待できるハズです。


宅建試験は、4択形式の出題が基本になっていますが、学習の始めの段階から4択形式の問題演習を行なう事はおススメできません。

問題演習を効果的に行なう方法ですが、テキストの記載に沿って、「この部分の知識はこのような形で問われるのか?!」という視点で、4択形式ではなく、一問一答形式で”あたって”みる事をおススメします。

始めから4択形式で演習しても、知識の整理をしていく事はできず、正解肢を覚えているだけの場合が多いです。

4択形式での演習を2~3度繰り返すと、その問題が何を問うているのかもわからないままなのに正解だけは出来るようになってきますが、それは、解答できているわけではなく、答えを暗記しているだけの場合が多いです。

毎年夏を過ぎたころに出現する「過去問は満点なのですが、答練や模擬試験では得点することができないのです・・・どうすれば良いのでしょうか?」と言われる受験生の大部分の方が典型例です。

また、一問一答形式での演習の場合の注意点ですが、本文部分の記載を「短くまとめて作り直した問題集」は、あまりおススメできません。

4択形式の問題は、本文部分の記載から事例設定などを読み取って、各肢の設問に解答しなければならない出題が多いです。

ですから、「短くまとめて作り直した問題集」は、学習の始めの段階では知識の確認が行ないやすいので有効だったりもしますが、ある程度の段階になってから使用することは避けた方が無難です。

事実上、答えが書いてある問題を解いて知識を確認しているようなもので、問題文から必要な情報を読み取って解法していく訓練にはならないからです。

特に、宅建業法などでは、本文部分から読み取る訓練が必要な設問が多いです。
見たことも聞いた事もないような知識からの出題はほとんど無いといっても良い宅建業法で、わかっていたハズなのに失点してしまうケースが多いのは問題演習の方法が原因なのです。

宅建業法は、それなりに学習していれば、知識的には充分なハズです。
けれども、「引っかかってしまった」とか「うっかり事例設定を読み落していた」とか、そういった理由で失点している場合がすごく多いのです。

» 宅建試験対策の学習法の完全合格マニュアルはこちら

投稿者: 梶原塾 田中優彦 Google  060729

梶原塾 専任講師 田中優彦のブログ -宅建試験・管理業務主任者試験対策ブログ-

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