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2010年10月26日 (火)

2010年(平成22年度)管理業務主任者試験対策として必要な法改正への対応

管理業務主任者試験は、法律系の資格試験であることから、毎年行われる法改正への対応も必要になってきます。

試験対策としての法改正に対する基本的な考え方ですが、試験的に重要な法改正については、改正された年に出題され合否に影響することもありますが、そうとは言えない法改正についてまで神経質になる必要はないと考えています。

今年の宅建試験においても、肢単位で検討すると法改正部分からの出題が目立っていましたが、法改正に完全に対応していなくても解答番号を決することはできる範囲での出題が目立ちました。

平成22年度の管理業務主任者試験については、実務上も重要な法改正が行われたことから、例年の「4月1日現在の法令からの出題」ではなく、「5月1日現在の法令からの出題」とする旨、試験実施要項で発表されています。
実務に即した試験とするための扱いなのだと考えていますが、本年度の法改正に限ってはしっかり準備して挑む必要があると考えています。

法改正の内容としては、マンション管理適正化法(マンションの管理の適正化の推進に関する法律施行規則)の改正が行われています。

また、これに伴い「マンション標準管理委託契約書」及び「マンション標準管理委託契約書コメント」の改訂が行われていますが、法改正と整合を図るための改訂だけでなく、全体的な見直しが行われていることから、法改正部分に限らず対応が必要となります。
法改正の前後で解答の正誤が変わる出題も考えられますので、要注意です。

試験問題次第では2~3点影響してくることになりますので、改正や改訂に準拠していない市販本や予備校教材を使用している場合は、出版社や資格試験予備校の追録等での対応を利用して修正して準備する必要があります。

尚、梶原塾の管理業務主任者試験対策の教材(テキスト・過去問解説集・解説講義)については、5月1日現在で施行されている法改正および改訂について、「マンション管理業」の科目の中で教材に取り込み済みです。

» 梶原塾の管理業務主任者試験対策の教材はこちら

梶原塾 田中優彦

梶原塾 専任講師 田中優彦のブログ -宅建試験・管理業務主任者試験対策ブログ-

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2010年10月24日 (日)

2010年(平成22年度)の宅建試験の講評

平成22年度(2010年)の宅建試験について、kajiwarajukuのツイッターで速報していた内容を加筆して記事にします。

平成22年度(2010年)の宅建試験が終了して1週間が経過しようとしていますが、梶原塾の塾生の本試験データの集計がまとまってきました。
昨年(平成21年度)と比較すると、現時点での塾生の平均点は2.1ポイントのプラスという結果になっています。

【梶原塾・塾生の平均点】 ※各年度の平均点は10月22日18時現在の数値です。
平成21年度  34.2点 ※合格基準点33点
平成22年度  36.4点 (前年同期比プラス2.2点)

各資格試験予備校の予想合格ライン(合否判定基準)も参考にして、そろそろ、次への準備に取り掛かって欲しいと考えています。
手ごたえのあった受験生については、合格発表まで期待して待つというのも一考です。

以下、平成22年度の宅建試験について、総合編と科目別に振り返ってみました。

【総合】
しっかり準備してきた受験生とそうではない受験生との差がでる良い問題構成だったと分析しています。
また、出題内容もこれまでに比べると実務を意識した出題傾向だったように感じています。

他校の人気講師の方々と情報交換した際にも指摘をしましたが、正解肢だけで判断すると一見簡単に思える問題も多かった反面、正解肢を決定するまでに他の肢で混乱させられ、得点結果が伸びなかった受験生も多いのではないかと分析しています。
特に近年の出題傾向に準拠していない市販本や予備校教材を使用した受験者にとっては、見た事も聞いた事もない知識が登場して混乱し、得点しづらかったのではないかと考えられる問題も例年より多く出題されています。

梶原塾の塾生の本試験データによると、しっかり準備して本試験に挑むことのできた塾生は、あたりまえのように40点の大台に乗せる高得点を出してきていますが、そうとはいえない塾生の得点結果は伸びきれていないようです。
四肢択一形式の問題としては、そんなにやさしい出題ばかりではなかったというのが本当のところのようです。

塾生全体の平均点は現時点で36.4点で前年同期比+2.2点となっていますが、これは一線を越えた塾生の高得点によって引き上げられているのが一因だと分析しています。

【権利関係法令】 問1~問14 
過去問の出題論点を中心に学習した受験者レベルで考えると、「解けるはずの問題」から確実に得点できたかどうかで得点結果に大きな差が出ているようです。
34点以上の得点者と塾生全体の得点結果を比較すると、問2(代理)・問12(賃貸借・借家)の正答率の差が大きいですし、問3(取得時効)・問4(物権変動・177条)でしっかり得点できた塾生については、40点台の高得点結果となっているようです。

また、問7(債権者代位権)のように、明らかに見たことも聞いたこともない問題がハッキリしていましたので、上手くスルーして「解けるはずの問題」を丁寧に回答できた受験者も多かったのではないかと考えています。
問9(法定解除権)については、一般的にいうところの「判例問題」に分類するのは如何なものかと考えています。

そして、ここ数年の傾向ですが、問1(制限行為能力者)のように、「条文」の文言での出題が目立ってきています。
わかりやすくするために「条文」を噛み砕きすぎたテキストについては、一考の余地があるのかもしれません。梶原塾でも2011年版で再度検討する予定です。
塾生全体の平均点は、前年同期比プラス0.4点となっています。

【法令上の制限】 問15~問22
合格するためには得点しなければならない問15(国土法)・問17(都市計画制限)・問20(宅造法)・問22(農地法)の4問からの失点がなかった受験者については、無難な得点結果となっているようです。
宅建試験対策の法令上の制限分野としては、確実に得点して基礎点にしなければならない出題だといえます。

また、34点以上の得点者と塾生全体の得点結果を比較すると、問17(都市計画制限)・問18(建築基準法)の正答率の差が大きいです。
テキストに戻っての上下左右の確認と関連・参照知識の確認作業を丁寧に行っていたか否かが得点結果に表れているようです。
塾生全体の平均点は、前年同期比プラス1.0点となっています。

【税その他(1)】 問23~問25
問23(相続時積算課税)を除けば、過去問ベースの平易な問題でした。
この分野で確実に2点得点できたか否かが全体の得点結果に表れているようです。
塾生全体の平均点は、前年同期比マイナス0.7点となっています。

【宅建業法】 問26~問45
正解肢だけで判断すると一見簡単に思える問題も多いのですが、正解肢に至るまでの他の肢で混乱させられてしまう問題も少なくなかったようです。
宅建業法については、満点狙いで学習した結果、確実に17点~18点の得点ができていれば充分だと考えています。

法改正からの出題となった問45(住宅瑕疵担保履行法)は、対応できていない教材が少なくない環境での予告出題でしたが、予想通りのストレートな出題でした。
塾生全体の平均点は、前年同期比プラス0.8点となっています。

【税その他(2)】 問46~問50(5問免除科目)
問46(住宅金融支援機構法)を除けば、得点可能と判断することもできる出題でしたが、使用した教材によっては対応できなかった受験生も少なくないと考えています。
たとえば、問48(統計)について、市販本のみで学習した独学者だけでなく、ネット上の端折った情報だけを利用した受験生には実力では得点できない内容でした。

梶原塾の塾生に限ると、試験前の想定よりも登録講習修了者に有利となる出題ではなく、むしろ、問1から問45までの解答時間が長くなる(10分マイナス5問に要する解答時間)一般受験の方が有利だったと考えることもできます。
塾生全体の平均点は、前年同期比プラス0.2点(登録講習修了者を除く)となっています。

尚、来週中に、「本試験の講評」として塾生専用ページで行う音声解説の中から、予想合格ラインに関する部分を除いた部分を「梶原塾 WEB公開講座 -宅建試験対策ポッドキャスト-」内で行う予定です。

梶原塾 田中優彦

●「梶原塾 WEB公開講座 -宅建試験対策ポッドキャスト-」で、平成22年度宅建試験・本試験問題の音声解説(問1~問45)をポッドキャスティングしています。

» 宅建試験対策ポッドキャストのMP3ファイルをリストからまとめてダウンロードは、こちら

» 梶原塾公式 YouTube チャンネルの動画をまとめたページはこちら

梶原塾 田中優彦

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2010年10月17日 (日)

2010年(平成22年度)宅建試験【解答速報】・予想正解番号について

宅建試験お疲れ様でした。

●「梶原塾 WEB公開講座 -宅建試験対策ポッドキャスト-」で、平成22年度宅建試験・本試験問題の音声解説のポッドキャスティングを開始しました。

» 宅建試験対策ポッドキャストのMP3ファイルをリストからまとめてダウンロードは、こちら

以下、梶原塾の予想正解番号(正解肢)です。


【予想正解番号】  10.10.17  20:00現在

問1-2   問2-4    問3-1    問4-3   問5-4
問6-3   問7-1    問8-2    問9-2   問10-3
問11-4  問12-2  問13-4  問14-1  問15-3
問16-1  問17-4  問18-4  問19-3  問20-3
問21-1  問22-2  問23-3  問24-3  問25-1
問26-4  問27-2  問28-3  問29-4  問30-4
問31-2  問32-1  問33-4  問34-3  問35-2
問36-4  問37-1  問38-1  問39-4  問40-1
問41-4  問42-3  問43-1  問44-3  問45-4
問46-3  問47-3  問48-2  問49-2  問50-2


※万が一、正解番号を変更する必要がある場合は、このブログ内でお知らせします。

※試験の講評などについても、このブログやツイッター(kajiwarajuku)で取り上げる予定です。

梶原塾 田中優彦

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2010年10月 9日 (土)

過去問だけで合格できるのか…管理業務主任者試験対策の問題演習のボリューム編

>>過去問だけで合格できるのか…管理業務主任者試験対策の問題演習の方法編の続編です。

管理業務主任者試験については、宅建試験等とは異なりまだ歴史の浅い試験ですので、過去問の演習だけで試験範囲全体の問題演習をすることは困難です。
過去問としては、平成13年から平成21年までの9年分(約200問・約1800肢)の蓄積があるだけですから、演習する問題数に物足りなさを感じてしまい、それを補おうと考える受験生も多いです。

問題演習のボリュームを補う方法としては、(1)予想問題集や模擬試験に収録されている問題や、(2)出題範囲が被るマンション管理士試験の過去問題を演習材料として利用する方法があるようですが、以下、これらについて考えてみます。

(1)予想問題集や模擬試験については、編集した資格試験予備校や出版元によって内容が異なってきますが、合格するために必要だとは考えられない問題が乱発して出題されている事も多く、知識が混乱する原因となってしまう可能性が高いことからおススメできないです。

(2)マンション管理士試験の過去問についても、出題範囲が被ることの反面、出題内容や出題傾向が異なる事から、全ての過去問について演習するのであれば管理業務主任者試験の受験生にとってオーバーワークとなってしまう可能性が高いですし、受験生自らの判断で良問のみをピックアップして演習することは不可能ですから、管理業務主任者試験とマンション管理士試験を併願して受験する場合を除くと、おススメできないということになります。

ですから、管理業務主任者試験対策としての問題演習は、問題演習のボリュームを増やす対策を考えることよりも、前編で指摘した「問題演習の方法」を工夫するのが最重要課題だと考えるのが得策です。
1問の問題を題材に、「テキストの上下左右の確認作業」や「関連・参照項目の確認作業」を丁寧に行う事で、効果的な問題演習をすることができますので、過去問を題材とした問題演習だけでも、充分に合格レベルに到達することができるものと考えています。

ちなみに、梶原塾の過去問解説集では、効率的で効果的な問題演習を実践するために、約1800肢の過去問から、合否に影響しない難問や何度も同じ出題論点を同じ問われ方で出題される重複問題をカットすることで、収録問題数を約1200肢に絞り込んでいます。
巷で言われるのとは異なり重複問題は意外と少ないので、合否に影響しない知識をカットすることで学習範囲を絞り込んでいる部分が大きいです。

そして、マンション管理士試験に対応するためでなく、マンション管理士試験との併願組であれば普通に問題演習してマスターしてくると考えられる過去問を中心に、出題範囲が被るマンション管理士試験の過去問からも約500肢をピックアップして取り込んでいます。
マンション管理士試験の過去問から良問をセレクトすることで、管理業務主任者試験では未出の知識も含めて試験範囲全体の問題演習をすることができるように作製しています。

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2010年10月 5日 (火)

過去問だけで合格できるのか…管理業務主任者試験対策の問題演習の方法編

梶原塾の塾生をはじめ、独学の受験者からも質問を受ける事が多いのが、「過去問だけで合格できるのか」です。
そこで、管理業務主任者試験対策としての過去問の演習方法についてタイプ別に考えてみます。
ちなみに、宅建試験の受験者にも参考にしていただける内容です。

【タイプ1】
問題演習をした際に、正解したか誤答したかだけを確認して次の問題に進んでいく方法

【タイプ2】
問題演習をした際に、正解したか誤答したかだけでなく、解説を読みながら、何について問われて、何故誤ってしまったのか等、出題論点を確認しながら次の問題に進んでいく方法

【タイプ3】
問題演習をした際に、正解したか誤答したかだけでなく、解説を読みながら出題論点を確認した上で、「テキストの上下左右の確認作業」や「関連・参照項目の確認作業」を丁寧に行いながら次の問題に進んでいく方法

タイプ1の方法で過去問演習を繰り返しても、正解を覚える学習にしかなりませんので、合格レベルに達する事は、まずないと断言してもよいでしょう。
今日は何問解いて何問正解したという、自己満足の学習に終わってしまう可能性が極めて高いです。

タイプ2の方法については、実践している受験者が最も多い方法だと思われますが、その問題の出題論点については理解して学習することも可能ですが、少し出題論点をずらされると対応できない場合が多いです。
たとえば、原則・例外をセットで学習しなければならない知識について、過去問で出題された「例外」については正答できるが、そもそもの「原則」について出題されると対応できないとか、関連項目との複合問題が出題されるとお手上げだという受験生も多いです。

タイプ3の方法については、上記タイプ1・タイプ2の方法の欠点を補完した学習ができますので、梶原塾でもお勧めしている方法です。
一問演習するための時間を要してしまいますが、「テキストの上下左右の確認作業」や「関連・参照項目の確認作業」を丁寧に行う事で、知識の精度も高まりますし、本試験で今後出題が予想される未出題論点への対応もできることになります。

問題演習の方法を工夫することで、本試験で出題されたときに対応できる問題も増えてきますので、過去問を題材とした問題演習だけでも、合格レベルに到達することができるものと考えています。

>>管理業務主任者試験対策の問題演習のボリューム編につづく

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