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2006年8月25日 (金)

宅建試験対策の予想問題集や予想模擬試験の的中率

宅建試験対策の予想問題集や予想模擬試験に関してですが、「8割の的中率!」などのキャッチコピーを目にすることが多いです。
額面どおり受け取れば、試験実施機関である不動産適正取引推進機構もびっくりの高的中率ですから、受験生心理としては、どうしてもそちらに流されてしまうことも多いようです。

この8割について分析してみると、本番の本試験では、50問×4肢=200肢が出題されますので、「8割の的中率」ということであれば、160肢の出題が的中していることになります。

ところで、一般的な予想問題集や予想模擬試験は、50問形式で5回分程度の問題数であることが多いので、50問×4肢=200肢 → 200肢×5回=1000肢の問題が掲載されていることになります。

したがって、「的中率」の分母を1000肢として考えてみると、1000肢中16%の160肢の出題しか的中していないと考えることもできます。

仮に、予想問題集や予想模擬試験の問題数が200肢程度であって、それに対して160肢が的中しているのならば、梶原塾の塾生にも購入を推奨したいぐらいなのですが、そんな「魔法のような教材」は存在しませんし、「予想」はあくまでも「予想」であって、誰も結果の責任なんか取ってはくれません。

今夏、宅建試験に費やした貴重な時間を無駄にしないためにも、「予想」だとか「的中」だとかの文言に踊らされて、消化できないほどに教材のボリュームを増やすのではなく、適量・適切な過去問集を選択し、繰返し演習する事が一番だと考えています。

» 宅建試験対策の学習法の完全合格マニュアルはこちら

投稿者: 梶原塾 田中優彦 Google

梶原塾 専任講師 田中優彦のブログ -宅建試験・管理業務主任者試験対策ブログ-

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2006年8月18日 (金)

宅地建物取引主任者と実務のエキスパートについて

ネットサーフィンをしていて、「資格をとったから実務のエキスパートとはならないのはどこの業界も同じである。」旨の記事を見つけました。

この記事は、宅建試験に関しての記事だったのですが、そもそも「宅建試験」は、不動産業全般の実務のエキスパートを養成したり、選別したりする試験ではないですから、実務のエキスパートとはならないのは当然のことです。

「宅建試験」の目的は、不動産業の実務の中でも特に、「契約行為」等を行なう場面で、最低限の法律知識を身に付けた「宅地建物取引主任者」に、①37条書面への記名押印と②35条書面への記名押印と③35条書面内容の説明を担当させることによって、契約締結後のトラブルを防止しようとすることです。

» 権利関係法令から始める理由 その2は、こちら

そして、そのために必要な最低限の知識を学習して受験するわけですから、「宅建試験」に合格したとしても、不動産業全般の「実務のエキスパート」に成れるわけではないです。

特に、理解しようとしないで、丸暗記と試験テクニックで合格した「取引主任者」は、お客さんに対して説明することなどできるわけがないですから、不動産業の実務でも全く役に立たない場合が多いです。

また、そのような合格者は、行政書士や司法書士などの資格試験を引き続き受験していく場合も効果は期待できないですし、不動産業とは関係のない職種の方にとっては、実生活や仕事で役に立つ知識と成ることもないでしょう。

ところで、実務の現場では、営業成績の良い社員の中に「取引主任者」資格を持たない社員が多数存在しますが、このような方々は、「契約を取る」能力には優れているので、社内では大きな顔をして高額の給料を得ている場合も多いようです。

でも、ちょっと考えてみてください。
一連の仕事の中でのメインイベントとなる「契約行為」等を行なう場面で、他人に仕事をサポートしてもらわないと仕事を完成することができないわけですから、いくら営業成績が良かったとしても、自ら単独で仕事を完成させる能力のない「半人前の仕事」をしている方という見方をすることもできます。

僕は、不動産業に入って間もない頃の自らの経験から、「取引主任者」資格ぐらい取得したうえで、「実務のエキスパート」を目指して欲しいと考えていますので、こういった話を大手スクールのガイダンスで行なうこともあるのですが、業界の方々からは反感を買ったりすることも多いです。
「契約取ってなんぼのものだ!」と。

確かに一理ありますが、僕流に考えると、学習内容自体はそれほど難易度が高いとはいえない宅建試験の学習というのは、「仕事ができるかどうか」によく似ています。
「計画を立てて、それを計画通りに遂行する」、ただそれだけです。
学習方法だけを過って選択しなければ、あとは計画通りに学習できるか否かです。
要は、学習を継続させるための「自己管理能力」の部分が大です。
不動産業界で何年も飯を食っているのに、「取引主任者」の資格を持っていないということは、「私には、自己管理能力がありません」と自ら宣言しているようなものなのです。

最近は、保険や金融業界でも、取り扱う商品の最低限の知識を修得するファイナンシャルプランナーの資格がないと、営業もままならない場面も多いと聞きます。
お客さんは、最低限の専門的知識すら備えていない営業マンの話などには耳を傾けてくれないことが多いそうです。

不動産業においても、「取引主任者」資格がないと、お客さんに相手にされなくなる時代が、近い将来に訪れるかもしれません。
「宅建試験」で問われる知識は、理解しようとして学習すれば、実務においてもベースとなる知識が多く含まれていますし、資格を取ることによって、他の方面においてもプラスに作用することも多いと考えています。

ある大手スクールのトップが言われていました。
「宅建試験」の業法以外の科目は、義務教育で教えるべき内容だと。

僕らが社会の中で生活していくために必要な知識が凝縮されているように感じています。

投稿者: 梶原塾 田中優彦 Google

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2006年8月11日 (金)

宅建試験対策、ピークまで仕上げていくのは、まだ早いです。

今度の週末から数えて宅建試験の本試験まで残り9週間となりました。
ある程度学習の進んでいる受験生であれば、「過去問はもう完璧、制覇した」と、次のステップとして予想問題集の購入を検討していたり、大手スクールの答案練習会や模擬試験の受講を検討している受験生も多いのではないかと思います。

ところで、水をさしてしまいそうですが、本当に過去問を充分にマスターできていますか?
過去問で問われた出題論点を把握できていますか?
そして、その周辺知識まで整理できていますか?
その問は、何について問われていて、何故誤りなのか正しいのか、一肢単位で確実に判断することができますか?

少なくとも、四択形式での演習で解答番号だけが正解している状況ならば、他の教材に手を出すのは止めておいて、繰返し過去問演習を中心とした学習をすることをお勧めします。

たしかに、宅建試験対策として販売されている予想問題集や模擬試験などの新しい問題は、新鮮で飽きがこないので、学習もマンネリ化せずに行なうことができるのかも知れませんが、もう一度、基本に立ち返って、テキストや過去問集の解説を読み込む作業をしたほうが実力アップになることが多いです。

また、早い時期に、模擬試験対策として細かな暗記作業に手を付ければ、それなりに得点できるようになるのも事実ですし、また、暗記作業を行なっていないと得点もできないのも事実ですが、ここで注意をしなければならないのは、目先の得点に拘って、時期尚早に暗記中心の学習に移行すると、それ以上のレベルアップも難しくなってくるということです。

ご自分の経験のあるスポーツなどに置き換えて考えてみると、叱りではないでしょうか。

これからの一月ぐらいの間が山になると思いますが、あえて基本的事項をガチガチにするためにも、出題論点の確認と最終的に暗記する箇所の確認等を目的にして、過去問集の解説とテキストの記載を確認しながら、問題を解くのではなく”あたってみる”と、体系的に頭の中に整理ができて、効果が期待できるハズです。

決して、「今日は何問解いて、何問正解した」などの自己満足的な学習を行なわないことが大事です。
そんなマスターベーションみたいな学習を行なっても、実力をアップさせることはできない場合が多いです。

そして、暗記事項を消化して、模擬試験等でも得点できるように仕上げていくのは、まだまだ先の9月の中旬以降で充分です。   
本番は、模擬試験などではなく、10月15日の本試験なのですから、その日を照準にピークまで仕上げていくことが大事です。

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投稿者: 梶原塾 田中優彦 Google

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