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2006年7月

2006年7月29日 (土)

間違いだらけの過去問演習の常識

僕は、過去問演習は「間違い探し」を行なうものだと考えています。
「正しいものを選べ」という出題ならば、誤っている箇所が4つの肢の記載の中に最低3箇所あることになります。
また、「誤っているものを選べ」という出題ならば、誤っている箇所が最低1か所あることになります。

この「間違い探し」を行なう手法ですが、
①問題文から必要なキーワードをピックアップして、何を問われているか?という視点で論点探しを行い、
②必要に応じて解法の手順に従って、そのキーワードの中から誤り(間違い)を見つけ出す作業を行なう方法です。

たとえば、ハートのカードの中に1枚または3枚のスペードのカードが混ざっているとします。
そして、そのカードの中から1枚または3枚のスペードのカードを探し出す工程をイメージしてみてください。
ハートのカードを一枚一枚確認するという考え方をするよりも、スペードのカードを瞬時に区別できるように訓練した方が効率的です。
一言で言えば、間違っているものを探し出す作業の方が効率が良いとの考えからです。

そして、③過去問を演習した際には必ずテキストに戻って、過去問で問われた点(=出題論点)については、「赤印」を付けて行く作業がおススメです。

この作業を繰り返す事により、知識を整理しながら身に付けていく事ができます。

テキストは読みっぱなしにして、過去問集だけを繰り返し行なう学習をされる方がおられますが、この手法では知識の整理をしていく事が難しくなります。

過去問の解答を暗記しているだけの丸暗記になってしまっている可能性がありますので、学習が進んで知識量が増えてくると、何の法律の知識だったのかすら整理できていない状態になってきます。

「テキストに書いてある事は理解できるのですが、いざ過去問を解こうとすると全く解けない」旨の悩みを持っている方は、体系的にまとめてあるテキストを購入して、①~③を実践してみられると効果が期待できるハズです。



宅建試験は、4択形式の出題が基本になっていますが、学習の始めの段階から4択形式の問題演習を行なう事はおススメできません。

問題演習を効果的に行なう方法ですが、テキストの記載に沿って、「この部分の知識はこのような形で問われるのか?!」という視点で、4択形式ではなく、一問一答形式で”あたって”みる事をおススメします。

始めから4択形式で演習しても、知識の整理をしていく事はできず、正解肢を覚えているだけの場合が多いです。

4択形式での演習を2~3度繰り返すと、その問題が何を問うているのかもわからないままなのに正解だけは出来るようになってきますが、それは、解答できているわけではなく、答えを暗記しているだけの場合が多いです。

毎年夏を過ぎたころに出現する「過去問は満点なのですが、答練や模擬試験では得点することができないのです・・・どうすれば良いのでしょうか?」と言われる受験生の大部分の方が典型例です。

また、一問一答形式での演習の場合の注意点ですが、本文部分の記載を「短くまとめて作り直した問題集」は、あまりおススメできません。

4択形式の問題は、本文部分の記載から事例設定などを読み取って、各肢の設問に解答しなければならない出題が多いです。

ですから、「短くまとめて作り直した問題集」は、学習の始めの段階では知識の確認が行ないやすいので有効だったりもしますが、ある程度の段階になってから使用することは避けた方が無難です。

事実上、答えが書いてある問題を解いて知識を確認しているようなもので、問題文から必要な情報を読み取って解法していく訓練にはならないからです。

特に、宅建業法などでは、本文部分から読み取る訓練が必要な設問が多いです。
見たことも聞いた事もないような知識からの出題はほとんど無いといっても良い宅建業法で、わかっていたハズなのに失点してしまうケースが多いのは問題演習の方法が原因なのです。

宅建業法は、それなりに学習していれば、知識的には充分なハズです。
けれども、「引っかかってしまった」とか「うっかり事例設定を読み落していた」とか、そういった理由で失点している場合がすごく多いのです。

~宅地建物取引主任者資格試験(宅建試験)対策WEBサイト・専任講師のブログ~

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2006年7月19日 (水)

ハイレベル完全整理講座

梶原塾では「完全合格講座」を昨年からリリースしていますが、9月以降の直前期になってから、テキストと過去問解説集のみの購入希望の問合せをたくさんいただいていました。

①テキストについては、知識量を落とさずに図表化してまとめられている点と、②過去問解説集については、事例問題が必要に応じて図解されている点が好評だったようですが、昨年は、せっかくの購入申込みをお断りさせていただいていました。

そこで、①他のスクールの講座を受講したが、学習材料が多すぎて最後のまとめ作業に戸惑っている方
②独学や他のスクールで一通り学習したが、過去問が解けないで悩んでいる方
などを対象にして、「点の知識を線で結ばれた知識にすること」をコンセプトとして、既習者用の教材として「ハイレベル完全整理講座」(28,000円)を設定することにしました。

「完全合格講座」と同じテキストと過去問解説集を使用しますので、「出るところだけ?を学習する」知識量を落とした学習教材ではありません。

また、「ハイレベル完全整理講座」は、ひとつひとつの知識の理解に重点をおくのではなく、横断的な知識の整理を目的に、出題論点に沿って展開するハイレベルな講座(約12時間)との位置づけです。

したがって、①初学者の方が受講されても効果は限定的ですし、②昨年不合格になってリベンジされる方にも「完全合格講座」(48,000円)を利用して基本から学習をやり直すことをお勧めします。

現在7月の中旬ですから、まだまだ基本から学習する時間は残されていますし、基本から学習することで合格を確実なものにすることも可能な時期です。

昨年までの大手スクールでの委託講義でも、8月から開講する夏講座から学習を開始して合格する方も多数おられました。

「完全合格講座」は、その夏講座と同等の講義時間で完結(約48時間)しますので、これから学習を開始する方であっても充分に対応できる教材です。

尚、「ハイレベル完全整理講座」の教材の内容については、「無料WEB公開講座」にサンプルをアップデートしますので、同じ項目の「完全合格講座」と比較して体験していただくのが一番です。

権利関係法令については、ひとつひとつの知識の理解に関してもある程度コンパクトに解説していますが、他の科目については、ひと通り理解できていることを前提に講義を進行していますので、申込みをされる場合は、その旨注意してください。

「ハイレベル完全整理講座」は、申込み受付順に8/1(火)より発送を開始します。

詳細は、各案内ページでどうぞ。

●ハイレベル完全整理講座
http://kajiwarajuku.com/file/07.html

●完全合格講座
http://kajiwarajuku.com/file/01.html

●講座別比較表
http://kajiwarajuku.com/file/takken_kajiwarajuku_hikakuhyou_060720.pdf

●無料WEB公開講座(体験受講できます)
http://kajiwarajuku.air-nifty.com/blog/


~専任講師のブログ 宅地建物取引主任者資格試験(宅建試験)対策WEBサイト~

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2006年7月16日 (日)

学習期間と比例しない合格率とやってはいけない「つまみ食い」の学習

多くの大手スクールでは、受験生を春生と夏生とに分類して、コース設定して講義を行なっています。

そして、一般の大手スクールでの講座では、春生の方が合格率が良くて、夏生の方がそれよりも劣るのが通常です。
物理的に夏生の場合は学習時間が少ないので、大手スクール側も、受験生側も当たり前のことように評価している場合が多いです。

僕自身、大手スクールの春前から始まる春生用の講座と8月に入ってから開講する夏生用の講座を受け持ってきましたが、僕が担当した講座に限っては、受講された生徒さんの合格率は変わりませんでした。

昨年は夏生のみの担当が無かったので一昨年のデータになりますが、どちらも60%の合格率でかわりがありませんでした。
もちろん、学習時間=回転数に比例して、夏生の得点は春生の得点より2点程度低くなっていますが、充分に合格圏内です。

一般的に夏生の合格率は春生よりも劣るのが通常なのに、僕の担当講座では、なぜそのような現象が起こらないのでしょうか。
理由は、春生であろうが、夏生であろうが、講義で取り扱う「知識量」を基本的に変えないからだと考えています。

合格に必要と考えられる知識については、必ず講義で取り扱うようにしているのが僕の講義のポリシーのひとつです。

お家に帰ってから過去問集を開いたとたんに、見た事も聞いた事もない知識が頻繁に登場するのは受験生にとって酷ですし、実際、テキストなどにまとめる作業も出来ないハズです。

もちろん、夏生の場合は限られた講義時間しかない訳ですから、ペースも速くなりますし、時間延長なども当たり前でやってきましたが、特別な方法でもないハズの僕の指導どおりの方法で学習された方は、皆合格されています。

残念ながら不合格となった20%の方は、自己管理できなかった方で、残りの20%は、いきなり4択で演習されたなどの指導どおりに学習をされなかった方だと分析しています。

本試験までの時間が限られているからといって、「つまみ食い」の学習をされても、運がよければ合格できる場合もありますが、実際のところは、知識量が足らずに「あと何点足らなかった」と後悔される場合が多いのではないかと思います。

「出るところだけ?学習」する「つまみ食い」の学習をされて、確実に合格できるのであればそれでも良いのでしょうが、「出るところだけ?学習」して合格できるのであれば、春生であっても「出るところだけ?学習」すれば良いことになってしまい、大手スクールの講座や市販本の構成自体が矛盾してしまいます。

これから学習を始める場合であっても、春生と同じ知識量を身に付けていかなければ、確実に合格できる可能性は低いです。

そんな事から、宅建梶原塾では、「出るところだけ?」の学習用の教材は作製しないことにしています。
どの時期から学習される場合でも同じ教材を使用し、全体を回転させる回数が変わるだけの構成をしています。

短い期間であっても、しっかり自己管理して間違いない方法で学習することができれば、確実に合格することは可能なのです。
(掲載日 平成17年8月)

~宅地建物取引主任者資格試験(宅建試験)対策WEBサイト・専任講師のブログ~

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2006年7月 3日 (月)

受験が長期化しないために

いよいよ、本日より本試験の申込み受付がはじまりました。

本試験まで3ヵ月強ですが、まだまだ、学習方法の見直しも可能な時期です。
これまでに不合格となった担当受講生に多いパターンを列挙します。
指導どおりに学習を継続されて、不合格となった受講生はいないハズです。

①過去問演習を一問一答形式ではなく、いきなり四肢択一形式で挑戦する人
大手スクールの委託講義では、配布される過去問集が本試験と同じ四肢択一形式なため、テキストのページごとに該当する過去問の肢番号を指摘していたのですが、これを無視する人やメモを取らない方がおられました。
最近は、肢ごとに異なった項目から出題される「複合問題」も多いのですが、まだインプット講義で消化できていない項目の問題演習をどうやって行っているんでしょうか。

②カットした学習項目を独自に学習する人
特に、民法などは、下手に足を突っ込むと泥沼に陥ってしまう項目などがあるのですが、せっかくその旨指導しても、独自に学習される方がおられます。
ちょうど、訳わかんなくなった頃に本試験を向かえてしまうことが多いようです。
半年程度の学習期間で全項目をマスターできるほど甘くはないです。
また、お役所の都市計画の担当者でも「参考書」を見ながらでないと対応できないような知識をマスターできるハズもないですし、合格するためにも、実務でも不要です。

③カットした過去問を独自に演習する人
合格するためには不要と考えられる過去問を肢単位で講義中にカットしていたのですが、一般的なテキストや過去問集の解説欄を読んでも理解できないハズのことを丸暗記しても、役に立たない場合が多いです。

④提供していない予想問題集などを独自に学習する人
テキストにも載っていない、講師の解説もないことを独自に学習しても苦労が増えるだけです。また、解説欄の用語の使い方に惑わされて、同じ知識なのに、異なるふたつの知識としてインプットしてしまう場合があります。
本試験で出題されたときは、解答できなくなっている場合が多いようです。

⑤問題文の権利関係を図解しない人
宅建の講師を仕事にしている僕でさえ、簡単に図解しないと「できる」・「できない」などの結論部分を誤答してしまいます。
知識としてはインプットされていたとしても、受験生の方が正確に解答できるんでしょうか。

⑥過去問の出題論点チェックをしない人
問題を演習したら、その問の出題論点に赤印などを入れて、足跡を残していく作業を推奨しています。
でも、複数年受験生のテキストは、まっさらで綺麗な場合が多いです。
テキストに戻って周辺知識まで確認する作業なんて行わないからです。
その代わり、過去問集の解説欄はマーカーで何処がポイントなのか判別できないほど真っ赤に汚れていることが多いです。

⑦講義中にマーカーを入れない人
黄色のマーカーを推奨しています。
キーワードを強調して学習して欲しいからなのですが、その後の過去問の出題論点チェックや独自に入れた濃い色のマーカーや赤線などで、直前期には程よく目立たなくなってきます。

⑧「仕事が忙しくて時間が取れなかった」を言い訳にする人
お決まりの言い訳文句です。
以前にも書きましたが、仕事や家事などとの「やりくり」が合否を分ける試験なのです。

じつは、不動産業界時代の同僚(現在部長職)も3年前に合格しました。
受験申込み回数は12回目だったと思いますが、まともに勉強して受験したのは最後の1回だけだったのは自他共に認めるところです。

もうひとり、不動産業界16年目で、未だに合格できていない高校時代の同級生がいるのですが、今年はどうなんでしょうか。
進学校の国立理系クラスにいたわけですから、学力的には充分なハズなのですが・・・

ちなみに、僕は2回目の受験で合格しました。
余談ですが、僕は、高校時代まではバリバリの理系頭でした。
医歯薬系クラスにいてそちら方面を志していたのですが、何故か現在は、法律にたっぷり浸かってしまっています。
また怒られてしまいそうですが、どうして、こう、文系?の人の作る参考書なんかは、まとめるのが下手なんでしょうかね。

以上、梶原塾以外の教材を使っている方には参考にならない事もあったかも知れませんが、真面目に宅建受験の指導を行っている指導機関(出版社を含む)であれば、手法は異なっても合格への水先案内人になってくれるハズです。

尚、宅建梶原塾では、初年版である昨年度から過去問を徹底的に分析して、「似た過去問」も検証して、教材を作製しています。
今年度版の作製にあたっても、初年度版と同じ工程で作業を行っています。
塾生全員が、合格という結果を出していただけるように、この手間のかかる作業を続けていくことがあたりまえだと考えているからです。

~宅地建物取引主任者 資格試験 対策WEBサイト 宅建梶原塾 専任講師のブログ~

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