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2006年6月29日 (木)

宅建試験対策、ゴロ合わせだけでは対応できない法令上の制限

宅建試験の一般的な指導機関において、「法令上の制限」は、暗記科目だと指導されることが多いです。
そして、「法令上の制限」は、数値等をゴロ合わせを駆使して暗記するという意味では、宅建試験の代名詞的な存在だと位置づけられていることも多いようです。

ところが、実際に最近の出題傾向を検討すると、細かな数値等をゴロ合わせを駆使して暗記することは、要求されていないのが現状です。

たとえば、過去2年間の本試験の「法令上の制限」からの出題で、数値を知らなければ解答が出せない出題なんて、16年の国土法からの出題ぐらいです。
しかも、繰返し演習することで充分に対応が可能で、ゴロ合わせともいえない「にごじゅう 2×5=10」で対応できる範囲での出題です。
ちなみに、梶原塾で語呂合わせが登場するのも、国土法と建築基準法で「にごじゅう 2×5=10」というのが出てくるくらいです。

●国土法の届出対象面積

・「市街化区域」              2000㎡ 以上の場合に届出必要

・「市街化区域を除く都市計画区域」  5000㎡ 以上の場合に届出必要
  ex.市街化調整区域・非線引き都市計画区域

・「都市計画区域以外の区域」     10000㎡ 以上の場合に届出必要
  準都市計画区域を含む

もちろん、国土法の届出の要否に関しては、市街化調整区域と非線引き都市計画区域と準都市計画区域について、上記3つのどれに分類されるのかを押さえておくことが前提となりますが、これについては、「区域・地域の分類」を「都市計画法」の冒頭でしっかり理解しておけば対応できます。


また、法令上の制限の学習については、一生懸命、”低俗な内容”のゴロ合わせを駆使して、こまかな数値等を暗記している受験生も多いようですが、数値等を暗記する前に、全体の概要を理解することのほうが大事です。

国土法を例に検討してみると、

①「許可制」と「届出制」の相違と適用区域の分類について 
②「事前届出制」の2種と「事後届出制」の相違について

をまずは理解して、体系的に理解するために、頭の中に「許可制+届出制×3」の4つの大きな引き出しを作ることが大事です。

そして、次の段階で「届出制」に関して、

③「事前届出」と「事後届出」の届出手続きとその要否について 
 「一団の土地」・「土地売買の契約」・「届出対象面積」・「適用除外」
④「審査・勧告」手続きの相違について

などを学習し、体系的に頭の中にインプットしなければなりません。

この作業を疎かにしたままで、細かな数値を暗記しても、問題の解法には役に立たない場合が多いです。
「法令上の制限」を苦手科目にしている受験生が多い理由は、ゴロ合わせで対応する暗記科目だと勘違いしていることが原因なのではないかと考えています。

最近の「法令上の制限」からの出題は難問も多く、平易な問題との差が激しくなっていますので、「国土法」・「農地法」など、確実に得点できるところをしっかり学習して、思わぬ失点をしないようにしなければならないです。

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2006年6月20日 (火)

宅建試験対策の過去問演習は10年分が基本です。

宅建試験に限らず資格試験の学習のメインイベントは、過去問演習を中心にしたアウトプット学習です。
もちろん、テキストや解説講義などのインプット学習を繰返し行うことで知識の整理・吸収を行うことも大事ですが、最終的に本試験では問題を正答できなければ合格はできないからです。

ですから、2回転目もしくは3回転目以降の学習は、過去問演習を中心に行って、その後テキストに戻って確認する作業をオススメしています。

そして、過去問演習については、10年分の過去問をマスターすることが基本だと考えてください。
多くの市販本や大手スクールの問題集も10年分の過去問を中心に構成されていますので、大部分の受験生が対応してくる10年分の過去問については、合格するために必須の演習材料になると考えてください。

また、過去問演習については、何年分の過去問を学習材料にするかについて、イロイロな意見がありますが、5年分程度では物理的に少なすぎると思います。

ただし、だからと言って、やみくもに昭和時代の過去問まで遡って演習する必要はないと考えています。
もちろん、過去に遡れば「焼き直し問題」と考えられる出題も存在しますが、その多くは、基本的事項からの出題であったり、一般的なテキストでは割愛されているマイナーな合否に影響しない項目からの出題であったりするからです。
ですから、そんな余裕があるのなら、まずは、10年分の過去問を完璧にマスターできるように繰返し演習したほうが得策です。

ライバルに差を付ける事よりも差を付けられないようにする事の方が大事です。

ただし、10年分の過去問の全ての問題を完璧に演習することは逆効果になってしまうことが多いです。
試験実施機関が、合格ラインの調整に出題していると考えられるような難問や一般的なテキストにも記載のないマイナーな項目まで学習して対応するのは至難の業です。

10年分の過去問集であっても、はじめからそのような合否に影響しないと考えられる問題については割愛して掲載していない過去問集を利用したり、過去問集のランク表示などを活用してみるのも一考です。

また、10年分の過去問を2~3回転演習すると、新たな問題を題材に問題演習してみたくなる受験生が多いです。
一般的には、市販本の予想問題集や予備校の答練・模擬試験を利用する受験生も多いです。

ただし、権利関係法令などの科目や出題頻度は低いけれどもはずせない項目については、10年分の過去問だけでは、カバーしきれない部分がどうしても出てしまいますので、それを補うために活用するのにはおススメですが、わざと超の付く難問ばかりを掲載して、受験生を地獄に落とす答練や模擬試験には注意が必要です。

宅建梶原塾でも「過去の過去問集」というタイトルで11年以上前の過去問からも問題集を作製しています。
今年度版は、平成6年・7年の過去問から10年分の過去問と重複しない130肢をピックアップしていますが、これは市販本の予想問題集や予備校の答練・模擬試験のネタ元になっているプラスアルファの知識と考えてもらうと良いです。

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2006年6月 8日 (木)

宅建試験対策、そんなことまで知らなくても大丈夫です。

前回の「独学の場合のネットの上手な使い方?!」では、イロイロな影響も考えて割愛したのですが、ネットで答えを探すのは、基本的にやめておいたほうが無難です。

宅建試験に関しての情報提供サイトはたくさんありますが、改正情報など、講師等が参考のために利用するのには適度なのですが、情報量が多く複雑すぎて、一般的な宅建受験者が半年程度で消化できる量を超えてしまっているサイトもあります。

もう少しコンテンツを整理するなどして、使い勝手の良い情報サイトになることを期待していますが、現状では、よほど情報の処理能力に自信があって、要領の良い方以外は、こういったサイトは利用しないほうが無難です。

たとえば、他のブログでも「税法」について話題にされていますが、今年行われた不動産取得税や登録免許税の改正点についてなんかは、他をきっちりマスターしている受験生の方は気にしなくて大丈夫です。

仮に、出題されたとしても、4つの肢のうちの1つだけの出題でしょうから、知識として吸収していなくても、その問題の正解肢を導き出すことは可能な範囲での出題になるハズです。

ちなみに、宅建梶原塾での取り扱いは、登録免許税の税率については、「登記の種類や原因によりイロイロある」でおしまいです。

①所有権保存登記や所有権移転登記や抵当権設定登記などの「登記の種類」で異なって、また、②所有権移転登記であっても相続等による移転の場合と売買等による移転などの「登記の原因」によって異なることが理解できていれば実務的にも充分です。

このような「登記の種類や原因」による個別の税率を暗記するような指導は、大手スクールの委託講義でもカットしています。
受講生の方には、不要な知識ということで、テキストの該当ページに斜線を引いていただいていました。

もちろん、「税率の軽減措置」の適用要件については学習しますが、軽減措置による税率も「登記の種類や原因によりイロイロある」でおしまいです。

最近は、試験実施機関も「実務で必須の知識か否か」という視点で問題を作成してきているのかな?!という印象を受けています。
税法に限らず、都市計画法や建築基準法での出題についても、同じように感じることが多いです。

必要なときに一覧表を見ればわかるような、重箱の隅を突っつくような細かな知識からの出題は、他の資格試験でも減少傾向です。

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2006年6月 4日 (日)

宅建試験対策の予備校講師の講義の予習について

宅建試験対策の資格試験予備校の委託講義で講義をする場合は、科目によっても異なってきますが、だいたい講義時間の1倍~2倍(2.5~5時間)の時間を予習にあてるようにしています。

本試験での出題傾向=出題論点からズレないように解説するために、また、テキストと過去問集を効果的に学習できるようにするために、毎回その範囲の10年分の過去問についても、必ず解いてから講義しています。

そして、場合によっては、レジメなどの作成やテキストへの追加書き込みの準備も必要になりますので、それなりの準備時間(予習)が必要で、予習を行わないで資格試験対策の講義をするなんて考えられないです。

ところが、宅建試験対策の資格試験予備校の講座を担当している講師の中には、ほとんど予習を行わずに講義をしている講師が存在しているのが実情です。

何年も同じ資格試験の講師をやっていると、テキストが異なったとしても、即興で講義を行うこともできるようになってきます。

こういうベテラン講師の場合、最近の過去問については、ろくに研究していない場合が多いですから、本試験での出題傾向からズレてしまっている場合が多いですし、過去問集で登場する知識についての解説などは全くなかったりする場合が多いです。

また、「ベテラン」ですから、話術だけはレベルアップしている場合が多いですし、わかりやすい箇所をそれなりに面白おかしく解説することは得意にしています。

でも、テキスト全体の構成を検討して講義することなど考えていない場合が多いですから、前回の講義や次回以降の講義との関連性などに触れることも少なくて、資格試験対策の講義としては、お粗末な内容になっている場合が多いです。

どんな講師でも、講師業を始めた当初は、それなりに研究・準備して講義に挑んでいたのだと思います。
「ベテラン」になっても、その気持ちを持ち続けることができるかが、講師としての資質のひとつなのだと考えています。

投稿者: 梶原塾 田中優彦 Google

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