宅建関連のWEBサイトを拝見していると、過去問集に記載されているABCランクを上手に使って学習する必要がある旨の記事を目にします。
記事によって多少のニュアンスの違いはあるようですが、合否に影響するとは思えないCランクの問題をカットして効率よく学習しようとの趣旨のようです。
たしかに、宅建試験に合格することが目標ですから、Cランクの問題を解けるようになる必要はないです。
そのような難解な問題を解けるようにならなかったとしても、40点前後の得点で、宅建試験に合格することは充分に可能です。
ただし、この場合に、どのような基準でABCのランク分けを行っているのかが問題となります。
一般的には、四肢択一の1問単位で、それぞれの指導機関(予備校・出版社)が集計した本試験での正答率を基に、‘単純に’分類を行っているところが多いようですが、これでは充分なデータを基に分析を行っているとは言えないと考えています。
たとえば、過去に本試験で出題された時には低い正答率で合否に影響しないような問題であった場合でも、次回に「焼き直し」の問題が出題された場合などには、高正答率となるような場合も考えられますので、過去に本試験で出題された時に、どのような理由で低い正答率であったのかを分析した上で、次回に向けたテキストや過去問集に取り込むか否かを吟味しなければなりません。
また、四肢択一の1問単位でABCのランク分けを行うと重要な知識の演習の機会を喪失してしまうリスクも考えられます。
たまたま難解な肢が含まれていて低い正答率となった問題の中にも、Aランクとして学習すべき「肢」が含まれている場合があるからです。
受験生の中には、「Cランクとして過去問集には登場するがテキストや解説講義では登場しない知識」を処理する作業に、相当な時間と労力を費やしてしまう方が多いようです。
Cランクと表示されている知識や問題を個別にカットするか否か分別しなければなりませんし、わからない点を調べようと思ってもテキストにも記載がない場合が多いわけですから相当な時間を浪費することになってしまいます。
じつは、このカットする作業は、講義のカリキュラムを組み立てる講師にとっても、かなりの負担と決断を要求される作業でもあります。
大手の受験予備校時代(LEC・大栄)も含めて、田中の担当する受験者の合格率が高いのは、明確にカットする知識を指摘していたことから、受検者側の負担とならなかったからかもしれません。
受験者の負担を考えると、Cランクの問題を過去問集に掲載し、ABCランク分けをすること自体が、指導機関が作製する教材としてはどうなのかなと考えています。
はじめから、ABランクの知識や問題だけに絞って、それだけを繰り返し学習したほうが、効果的でも効率的でもあるからです。
ちなみに、宅建 梶原塾の過去問解説集には、ABCのランク表示はありません。
過去に本試験で出題された過去問を肢単位で分析し、Cランクの知識や問題については、はじめからテキストや過去問解説集には取り込まずに作製しています。
08.06.11 補足しました。
● 宅建 梶原塾 WEBサイト
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宅地建物取引主任者資格試験対策WEBサイト
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